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犬猫/動物に関すること

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【2011年】


人気“旅犬”だいすけ君が胃捻転で急逝
オリコン 11月30日(水)14時43分配信

 BSジャパンの旅番組『だいすけ君が行く!! ポチたま新ペットの旅』(毎週水曜 後8:00)に出演する人気犬のラブラドール・レトリーバーのだいすけ君(オス・6歳)が、11月29日に急逝した。30日、同局が発表した。

 同局によると、29日未明、旅先の宿で同じ部屋にいた松本君がだいすけ君の異変に気づき、獣医師と相談の上、宿の近くの動物病院に搬送。レントゲン撮影で「胃捻転」が確認され、緊急手術が行われたが、手術後安静にしていたところ容態が急変し、午前9時過ぎに息をひきとったという。

 だいすけ君は、テレビ東京『ペット大集合!ポチたま』(2010年3月放送終了)の初代旅犬・まさお君の7番目の子として2005年6月に誕生。まさお君と一緒に何度か父子旅を経験した後、翌06年10月より日本各地を“相方”の松本君(松本秀樹さん)とともに旅する2代目旅犬に就任。愛くるしいルックスで人気を博した。

 2010年4月より冠番組スタートにともないBSジャパンの宣伝部長に任命され、訃報に際し同局の山田登社長は「視聴者の皆様をはじめ、日本全国の多くの方々に愛された存在だけに、とても残念です。だいすけ君はBSジャパンの宣伝部長としても活動し、動物と人間の触れ合いの素晴らしさを教えてくれました。そして何より見る人の心を温かくしてくれたことに感謝いたします。だいすけ君のご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントを寄せた。

 また相方の松本君も「偉大な父親『お馬鹿でおもしろいまさお君』のイメージから『キュートで素直なだいすけ君』へ。『だいすけ君って、まさお君よりいい子だよね』って言われる事が誇らしかった。食いしん坊で、無邪気で素直、世界中の人と犬は自分の事を好きだと信じているとこ、仔犬に優しく、牛に好かれる…君の魅力は世界中の誰より僕が知ってるよ。虹の橋の入り口にまさおパパが迎えに来てるはず。久しぶりに2人で遊びな。くれぐれも虹の橋を壊さないように。永遠の相棒・松本秀樹」とコメント。

 同番組はテレビ東京系でも毎週金曜午後0時半より放送中。日本の地上波13局のほか、台湾、香港、タイでも放送されている。年内に追悼行事を行う予定としている。


事故の2人 飼い犬が温め助かる
11月16日17時27分

北海道奈井江町で、81歳の祖父と3歳の孫娘が、15日から車で出かけたまま行方が分からなくなり、16日昼前になって、隣の浦臼町で、河川敷に横転した車の中で見つかりました。警察や家族によりますと、2人は軽い凍傷があるものの元気で、厳しい冷え込みと雪が降る中、一緒にいた飼い犬に温められるなどして、一夜を過ごしたということです。

15日午後4時ごろ、北海道奈井江町奈井江の相馬愛政さん(81)と、孫娘で神奈川県相模原市から母親と共に訪れていた木村澄海ちゃん(3)の2人が、相馬さんの自宅から車で出かけたまま行方が分からなくなりました。警察などが15日夜から2人の行方を捜していたところ、16日午前11時半ごろ、隣の浦臼町内の河川敷で乗用車が横転しているのが見つかり、中から相馬さんと澄海ちゃん、それに相馬さんの飼い犬が、消防によって救助されました。警察や家族によりますと、2人は軽い凍傷があるものの、元気だということです。これまでの調べで、相馬さんの車は15日夕方、川沿いの堤防の上を通る道路のカーブでスリップして、河川敷に落ちたということです。浦臼町周辺では15日から雪が降り続き、気温も0度前後で推移するなど、厳しい冷え込みが続いていました。親族によりますと、相馬さんは携帯電話を持っていないため、事故を通報できず、雪がひどかったので、車の中で救助を待ったということです。また、相馬さんは、一緒にいた飼い犬のラブラドールレトリバーの「ジュニア」(7歳、オス)が、澄海ちゃんの体を温めていたと説明しているということです。警察は、事故の状況や救助されるまでのいきさつなどを調べています。相馬さんの妻のアサ子さんは、「心配で眠れず、車で2人をずっと捜していたので、無事に見つかってくれてよかったです。飼い犬が孫を温めてくれていたと聞いて、この犬がいてくれてよかったなと思いました」と話していました。



どうぶつナビ:年をとってもペットと暮らしたい
毎日新聞 2011年11月15日 東京朝刊

◆年をとってもペットと暮らしたい。

 ◇飼い主支える環境を 高齢者に利点大きく、動物看護師の派遣活動も

 「また猫と一緒に暮らしたい。でも、無責任な飼い主にはなりたくない」

 約30年の間、さまざまな猫を飼い続けてきた千葉県市川市の70歳の女性は今年5月、16年間一緒に暮らしたオス猫「ゆうき」を病気で失った。ゆうきは捨て猫で、道端で弱っていたところを女性が保護。大切に世話をしてきた。

 ゆうきの死から2~3カ月は、ゆうきを失った悲しみが深く、気持ちが落ち込んだ。だが、夏ごろには「また猫を飼ってもいいかな」と思えるようになった。友人や離れて暮らす息子も「また飼えばいいじゃない」と勧めてくれた。しかしなかなか決心がつかない。

 女性は1人暮らし。高血圧などの持病があり定期的に通院している。今なら猫の世話など苦にならないが、いずれ自分自身が入院することがあるかもしれない。息子はマンション住まいで、いざという時、猫を預ける先はない。「さみしいからといって飼っても、10年、20年先まで面倒をみられるだろうか」。女性はそう考え、あきらめた。

    *

 内閣府が全国の20歳以上の男女に実施した2010年の動物愛護に関する世論調査によると、回答者1939人のうち、ペットを飼っている人の割合は34・3%だった。飼い主の年代別で見ると、最も高いのは50~59歳の44・5%。70歳以上は24・1%で最も低かった。

 東京大学付属動物医療センター長の佐々木伸雄獣医師(63)は「子供が独立し、50代でペットを飼い始める人は多い。その後、ペットが死んだ場合、60代なら『また飼おう』という気になるかもしれないが、70代の人は自分とペットの寿命を考え、ためらってしまう」と話す。

 年齢以外にも、病気への不安や体力の衰え、近くにペットの世話を頼める家族や親戚がいないなど、ペットを飼いたくても飼えない事情が高齢者にはたくさんある。しかし、高齢者がペットを飼う利点は大きい。「ペットを飼えば、えさやりやトイレの世話など、毎日やることができて生活にメリハリがつく。高齢で1人暮らしだと、一日中誰とも話さない可能性があるが、ペットに話しかければ鳴いたりしっぽを振ったりして、コミュニケーションが取れる。散歩に出れば、他の飼い主と言葉を交わす機会もある。ペットは高齢者が社会とのつながりを維持する手助けをしてくれる」と佐々木さん。

 高齢化の進展とともに、ペットを飼う高齢者のサポートが重要になっている。佐々木さんは09年12月、NPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク(VESENA)」(東京都足立区)を設立した。会員は首都圏で開業する16の動物病院。会員病院の獣医師や動物看護師はボランティアで高齢の飼い主宅の訪問活動をしている。

 会員の「まるち動物病院」(足立区)の親跡(ちかあと)昌博院長(54)は動物看護師と手分けして、70~80代の飼い主宅3軒を月に1回程度訪問。健康相談を受けたり、薬やペットフードを届ける。要望に応じてペットの爪切りや入浴を手伝うこともある。費用として受け取るのは基本的に薬代やフード代などの実費のみ。動物看護師の人件費(1回1000~2000円程度)を受け取ることもある。あくまで社会貢献の一環とし、「収益とは関係ない」と親跡さん。ただ、高齢の飼い主がペットを飼い続けられれば、動物病院を受診する機会も増え、病院側のメリットにもつながりそうだ。

 VESENAは、ペットを飼えなくなった高齢者のため、獣医師のネットワークを利用して新しい飼い主を探す仕組み作りの検討も始めた。佐々木さんは「ペットを飼うことをあきらめなくて済むような環境作りが必要」と話す。【倉田陶子】



豪雨被災者、ペットと暮らし続けたい…
読売新聞(ヨミドクター) 10月22日(土)15時50分配信

 台風12号の被災地で、ペット連れで避難生活を送る人たちが苦労を強いられている。動物と車中泊をする人、やむなく親類に預ける人……。

 環境の変化は飼い主とペットの双方にストレスを与える。被災前と変わらず暮らせるよう、専門家は「自治体は、避難所や仮設住宅に入るペット同伴者に配慮した対応を」と求めている。

 「この子たちは知らない人にほえるから、中には入れられんし、外につなぐのもかわいそう。仕方なく車中で一緒に寝ています」

 和歌山県那智勝浦町の自宅が浸水した佐古寛一さん(69)は、雌のチワワ、ミニチュア・シュナウザーの2匹と車中泊を続ける。

 家族4人は避難所で過ごすが、佐古さんは犬の様子が気になり、夜は車を離れない。「窮屈で腰も痛い。2匹とも神経質になっていて、体調を崩さないか心配です」とつぶやいた。

 同町の避難所運営マニュアルでペットは「指定の場所につなぐか、おりの中で飼う」とあるが、他の避難者を気遣ってか、車中で飼ったり損壊した家に残したりする人が目立つ。奈良県五條市や十津川村では同伴避難を想定した記述はない。

 浸水被害で、親族宅に身を寄せる同町の生熊(いくま)要さん(57)は雄のダックスフントと仮設住宅への入居を希望。

「我が子同然の存在。一緒に暮らしたい」と訴える。だが、新宮市は「公営住宅と同様、持ち込まないのが原則」、那智勝浦町や奈良県五條市も「特別な対応は考えていない」とする。

 東日本大震災で被災した飼い主とペットとの生活を紹介した「同伴避難」の著者で、フォトジャーナリストの児玉小枝さんは「福島県南相馬市ではペット同伴者の仮設住宅を建てた例もある。市町村がルール作りに取り組むべきだ」と話す。


<野良猫>町内に100匹超、ふん尿など被害ひどく 捕獲計画も全国から抗議殺到
毎日新聞 10月15日(土)17時59分配信

 三重県亀山市みどり町に多くの野良猫がすみ着き、住民が対応に悩んでいる。連合自治会は市に相談し、捕獲して保健所に収容することにしたが、全国の愛猫家や動物愛護団体などから市や鈴鹿保健所に電話やメールで数百件の抗議が寄せられた。このため連合自治会は保健所への収容を取りやめたが、問題を解消する妙案はなく、苦慮している。【駒木智一】

 市健康推進室などによると、人口約2200人の同町内には100匹以上の野良猫がおり、住民はふん尿などの被害に遭っているという。連合自治会は8月、市に相談してイノシシなどに使う捕獲器1台を借りた。捕獲計画は今月11日から来月30日までとし「野良猫を捕獲器で捕獲し保健所に収容する」とした計画案を9月に提出した。

 捕獲器を持っている人に協力を呼び掛ける回覧板は9月下旬に住民に回されたが、計画がインターネットに流出。文書には住民から寄せられた「自宅の敷地内に毒餌を置くのも効果的」などの意見も掲載したことから、愛猫家らから抗議が殺到した。同室は「捕獲計画は法的に問題はなく、住民が野良猫の被害に苦しんでいる実態もある。計画を中止させることはできない」とする一方、抗議内容を連合自治会に伝え、計画の再考を促した。このため連合自治会は捕獲した野良猫を同県鈴鹿市の動物愛護団体に保護してもらうことにした。団体側は一部については里親を探すものの、大半は去勢した後、地元に戻す方針で、住民の多くは納得していないという。

 連合自治会の会長は「無責任な餌付けで野良猫が繁殖し住民が困っている。市も当初は協力的で問題があるとは思っていない」と話す。同室は「これほどの騒動になると思ってはいなかった。対応がぶれたと言われても仕方がない」と釈明している。


老犬の保健所持ち込み増

金沢市「飼い主は責任を」
■飼い主に介護必要

 「連れ合いが倒れ、自分が介護しなくてはならなくなった。とても犬の面倒まで見られない」。今年6月頃、高齢の男性が市小動物管理センター(同市才田町)を訪れ、長年飼ってきた雑種犬を持ち込んできた。男性は涙を流していたが、同センターの男性職員(42)は「引き取らざるを得ないが、はたしてこんな終わり方で良いのだろうか」とやるせない思いがしたという。

 犬の目は白濁し、視力を失っていた。足腰も弱り、よたよたと歩く状態。結局、約1週間後に高さ約1・5メートル、幅約1・5メートル、奥行き約2・5メートルのガス室に入れ、炭酸ガスを注入して窒息死させた。男性職員は「たまらない気持ちになった」と目を伏せる。

■一晩中鳴き続け

 金沢市保健所は「老犬、とくに人間で言う認知症の症状が出た犬の収容が増えてきた」と危機感を抱く。2009年度に1匹だった老犬の持ち込みは、翌10年度に5匹に増え、いずれも殺処分された。同年度の処分総数32匹のうち、約16%を老犬が占めたことになる。持ち込まれた5匹はいずれも、排せつ物を垂れ流したり、寝返りが打てずに床ずれしていたり、一晩中鳴き続けたりする“要介護犬”だった。

 同センターでは、収容した犬をすべて殺処分するわけではない。ホームページで情報を公開し、新たな飼い主が現れるのを1週間ほど待ち、譲渡を希望する人の予約を受け付けている。ただ、人懐こい若い犬なら「ほぼ100%もらわれていく」が、介護が必要な老犬に譲渡先が見つかる可能性はきわめて低い。

■「動物病院よりも」

 市保健所によると、老犬を施設に持ち込む飼い主には高齢者が多く、“老々介護”の問題を抱えた人もいる。だが、中には「動物病院で安楽死させると数万円もかかるが、ここなら(引き取り代の)2000円で済む」と臆面もなく経済的な理由を持ち出す飼い主もいたという。

 市保健所の梶義則・担当課長補佐は「死ぬまで面倒を見られないなら、安易な気持ちで犬を飼わないでほしい。特に中高年の方は、自分も年老いていくことを踏まえ、10年先のライフプランまで考えて」と呼びかけている。

(2011年9月26日 読売新聞)


がん探知犬訓練中、患者の呼気嗅ぎ分け9割的中
(2011年2月23日17時23分 読売新聞)

 がん患者の呼気を嗅ぎ分ける「がん探知犬」の訓練が、千葉県南房総市白浜町白浜の「セントシュガー がん探知犬育成センター」で行われている。

 先月、英国の医学誌に掲載されたラブラドルレトリバーの探知犬「マリーン」(雌・9歳)は、9割以上の精度で嗅ぎ分けるというスーパー犬だ。

 訓練では、健康な人の呼気を入れた袋を四つ、がん患者の呼気を入れた袋を一つ用意。それぞれ箱に入れ、マリーンに嗅ぎ分けさせる。マリーンが患者の呼気を入れた箱の前に座ると、センター所長の佐藤悠二さんはほめるようにマリーンの体をなで、「こいつの鼻は抜群の精度だ」とたたえた。

 九州大医学部第二外科のグループが同センターと共同研究を行い、同様の方法で嗅ぎ分け実験を行ったところ、36回のうち33回、がん患者の呼気を選び、9割以上の精度が確認されたという。グループは、この結果を英国の医学誌「GUT」で「がん患者特有のにおいが存在することが探知犬を用いた実験で判明」と発表した。

 グループの園田英人助教(40)は「同様の研究は英米でも行われているが、初めて明確にがん特有のにおい物質の存在を示せた。がんの早期発見や治療への応用につながれば」と期待している。

 では、どんな犬でもこうした能力を持つのか。マリーンは佐藤さんのひらめきで見いだされた。

 東京都内で会社員をしていた佐藤さんは、「田舎で大好きな犬を育てるのを仕事にしたい」と1988年に白浜に移り住み、専門知識はなかったが、水難救助犬を育てる訓練を始めた。

 ブリーダーからマリーンを購入した当時、生後3か月ながら、深さ10メートルの海中に沈んだ物のにおいも嗅ぎ分ける嗅覚に佐藤さんは驚いた。訓練を重ね、カレー粉と野菜を一緒に瓶に入れて何重にも包んだ場合でも、野菜のにおいを嗅ぎ分けるほどの能力を持つようになった。

 7年前、佐藤さんは「がん患者は特有のにおいを持つ可能性がある」という論文がオランダの医学雑誌に載っていたことを知り、「マリーンなら嗅ぎ分けるのでは」とひらめいた。全国の病院に電話をかけ、「がん患者の方の呼気を提供してくれませんか」と頼んだが、「においで病気がわかれば医者はいらない」と断られ続けた。1年後にやっと、興味を示した都内の医師が、胃がんや大腸がんの患者の呼気を提供してくれた。訓練を繰り返すうちにがんの種類まで嗅ぎ分けられるようになり、評判を聞きつけた園田助教との共同研究が始まった。

 現在はマリーンを含め5頭が訓練を受ける。「犬ががんを見つけるなんて誰にも想像出来なかった。何でも挑戦してみないと」と笑う佐藤さんは、がん探知だけでなく、民間での麻薬探知犬育成も目標にしている。


子猫、橋脚と橋げたの隙間から半年ぶりに救出
読売新聞 3月2日(水)10時33分配信

埼玉県川口市芝塚原の陸橋で、橋脚と橋げたの隙間から出られなくなった子猫が1日、動物愛護団体や消防本部の協力で約半年ぶりに救出された。

 住民がインターネットで呼びかけ実現した。なぜ入り込んだかは不明だが、昨秋以降、住民がひもを垂らすなどして餌や水をやってきた。愛護団体が飼い主を探している。

 近くに住む後藤晃英さん(68)が猫に気づいたのは昨年9月。高さ約5メートルの橋脚にはしごをかけて保護を試みたが、奥に逃げ込まれて断念し、朝晩に煮干しを橋の上から投げて与えるなどした。他の住民も橋からひもを垂らして水をやった。川口市消防本部には1月までに「猫を助けて」の119番が4回。その度に救出を試みたが、失敗した。

 救出の立役者は近所の会社員染谷カーシャさん(34)。ブリッジをもじって「ブリ」と名づけ、夫の会社員隆司さん(43)と餌をあげる一方で、ネット上の会員制交流サイトで救出方法を相談。それを見た人の紹介で、「日本動物生命尊重の会」(東京)に救出方法を教えてもらった。2日前から猫を空腹にさせ、1日午前、マグロとキャットフードが入ったかご状の捕獲器を消防隊員が橋げたに置くと、約3時間後、猫はかごに入って捕獲されたという。


ニャンで捨てたの セレブ猫27匹、花博公園で保護

 高級猫のアメリカンショートヘアが、大阪市鶴見区と大阪府守口市にまたがる花博記念公園に相次いで捨てられ、26日までの1週間に計27匹が保護された。大阪府警は、繁殖業者らがまとめて遺棄した疑いもあるとみて、動物愛護法違反容疑で捜査を始めた。

 地元の人たちの話では、最初は20日、園内の木によじ登って下りられなくなった猫1匹が救出された。翌21日に4匹、22日には8匹が保護され、その後も園西部の草むらで連日見つかっているという。汚れはなく栄養状態も良いといい、何回かに分けて捨てられたようだ。生後半年から1年ほどの若い純血種とみられ、うち3匹は妊娠していた。

 保護活動を続けている地元の女性(52)は「少し目を離したすきに大量に捨てられた。いたちごっこがいつまで続くのか」とため息をつく。公園内にはまだ数匹おり、「野良では生きていけないのに」と危ぶむ。

 アメリカンショートヘアは数万円から20万円前後で取引されるが、繁殖業者によるとここ数年、人気は下降気味という。業者が売れ筋の種類に替えようとまとめて捨てた可能性もあるとみるが、「売り物になりそうな猫を捨てるのは理解しがたい」と話す。

 保護された猫を預かっている「猫の幼稚園」(大阪市淀川区)の伊與田(いよだ)道代さん(44)は「どの猫も状態が良くて人なつこい。大切に育てられていたのでしょう。でもどんな事情があろうと、動物を捨てることは犯罪」と話す。

 今後、猫の健康状態をチェックし、生涯にわたり責任を持って世話をしてくれる飼い主に譲渡を進める方針だ。希望者はホームページ(http://3rd.geocities.jp/nekonoyoutien)で条件を確認の上、問い合わせはメール(nekonoyoutien@yahoo.co.jp)で。(机美鈴)

(2011年2月26日17時5分)



【2010年】

山中にトイプードルなど12匹、業者が遺棄か

保護された小型犬(岡山市北区の県動物愛護センターで) 23日午前8時20分頃、岡山県吉備中央町尾原の山中で、迷い犬を見つけたと住民の女性から岡山北署に通報があった。

 同署員や町職員がトイプードルやポメラニアンなどの小型犬12匹を確認し、保護した。いずれも健康状態は良いという。

 首輪はないが、手入れが行き届いていることから、同署はペット業者などが捨てた可能性もあるとみて、動物愛護法違反(遺棄)の疑いで捜査している。

 同署や県動物愛護センター(岡山市北区)によると、12匹のうち同センターで保護している11匹は、トイプードル5匹、ポメラニアン3匹、ペキニーズ2匹、ヨークシャーテリア1匹で、別の1匹は住民が保護を申し出、自宅で飼育しているという。

(2010年8月24日11時08分 読売新聞)


狂犬病予防注射会場で愛犬かみ殺される
読売新聞 9月14日(火)12時33分配信

 愛知県春日井市が実施した狂犬病の予防注射の会場で、愛犬を中型犬にかみ殺されたのは、市職員らが適切な措置を怠ったためとして、飼い主の男性が市などを相手取り、計約140万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしたことがわかった。

 厚生労働省結核感染症課は、「予防注射会場で犬がかみ殺されるトラブルは聞いたことがない」としている。

 訴状によると、男性の妻が今年4月、同市総合福祉センターで行われた予防注射に、雄のヨークシャーテリア(当時2歳)を連れて行った。料金を支払う際、後ろに並んでいた、5倍の体重差がある雑種の中型犬が首にかみついて振り回し、死なせたという。

 男性側は、狂犬病予防法で飼い犬に毎年1回、予防注射が義務付けられていることなどから、「市側には、犬が興奮して暴れないよう飼い主に適切な指示を与えたり誘導したりする義務があった」と主張。「家族の一員のように育ててきた愛犬を無残にかみ殺された」として、市と中型犬の飼い主に、慰謝料100万円や購入代金などの支払いを求めた。訴訟で市側は「犬同士が接触しないようにするのは飼い主の義務」と反論。中型犬の飼い主は「相手の犬が近付いてきたのが原因」などと述べ、請求棄却を求めている。 最終更新:9月14日(火)12時33分



生活苦…犬21匹飼育放棄  愛護団体などが保護
無計画な飼い主  相次ぐ苦情事案


 21匹もの犬を無計画に飼っていた鶴ヶ島市の男女が、生活苦で世話ができなくなったとして、動物愛護のNPO法人などが今月、保護に乗り出した。猛暑や栄養不足で衰弱しており、子犬など11匹が入院中だ。県内では、犬や猫の集団飼育による周辺住民とのトラブルが続発し、ここ数年は飼育放棄に至るケースも相次いでいる。20日から動物愛護週間。法人は「手遅れにならないうちに通報を」と呼びかけている。

 料金未払いで電気を止められていた。2階建ての借家は、うだるような暑さだったという。首輪をつけた犬はほとんどおらず、大半が放し飼い。ダニやノミにたかられた成犬が、毛が抜け落ちるほど皮膚をかきむしり、8匹いた生後間もない子犬はぐったりしていた。

 保護された犬たち。首輪と名札を付けて、順番に動物病院に運ばれた(9日、鶴ヶ島市で)  飼育していたのは、警備員の男性(52)と無職の女性(61)。「日本動物生命尊重の会」(東京都)のメンバーと坂戸保健所の担当者が9日、自宅を訪問。3日間かけ、21匹を入間市の動物病院で受診させたところ、衰弱や皮膚の傷みが激しい犬が11匹おり、それぞれ都内と入間市内の動物病院に入院させた。1匹は会のメンバーが自宅で保護し、残る9匹については、保護できる場所を確保するまで、女性宅に残している。

 会などによると、2人は5年前、ペットが飼育できる現在の家に転居し、女性が雄の雑種1匹を知人から譲り受けて飼い始めた。その後も、雌の雑種や雄のチワワをもらい、雄のパピヨン2匹を購入。8匹の子犬が生まれた後、今年5月以降にも計8匹の子犬が生まれ、21匹に増えたという。

 しかし、女性は飼い始めて間もなく、保険外交員の仕事を辞め、工事現場で警備員をしているという男性も徐々に仕事が減り、最近の収入は月5万円ほど。今年5月に電気とガスが止められ、日々の食事にも事欠くようになったという。

 周辺住民から7月、保健所に苦情が寄せられ、保健所は、男女に不妊・去勢手術を促すなどしたが、金銭的な余裕もなく、飼育環境を立て直すのは難しいと判断、9月に入って会に相談した。取材に対し、女性は「かわいそうなことをした」と語るが、「自分たちの食費を削ってでも、犬たちには食べさせてきたつもりだった」とも話した。

 県生活衛生課によると、県内で10匹以上の犬や猫を飼いながら、飼育環境の悪化などから苦情が寄せられている未解決事案は6月末現在、ペットショップも含め12件ある。2008年には入間市で約30匹の犬と猫が、09年にも久喜市(旧栗橋町)で約60匹の犬が飼育放棄された。久喜市のケースのうち約10匹は、いまだに新たな飼い主が見つかっていないという。

 金木洋子代表は「まずは不妊・去勢手術を徹底するよう、飼い主が意識を高めることが大切だが、行政も啓発に力を入れ、場合によっては手術費の助成も検討してほしい。住民の方も、手遅れになる前に保健所などに事態を知らせてほしい」と訴えている。

 会への問い合わせなどは、金木代表(090・9143・3149)、ホームページ(http://www.npo‐alis.org/)へ。

(2010年9月16日 読売新聞)



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